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絵や日常をカオス風味で。

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はらだみずき「ヘブンズ・ドア」

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さえない人生を送ってきた28歳の勝人は、突然、末期の脳腫瘍と診断され、即入院に。
そんな勝人の前に、幼い頃からずっと病院で過ごしてきた、同じく余命わずかの14歳の春海が現れる。
2人は、病院の駐車場に偶然停まっていた車を盗んで、海へ向かう。
車には、拳銃と大金が積まれていることも知らずに…。

生まれて初めて、真っ直ぐに人生と向き合い、“生ききろう”とする勝人と春海―。
映画『ヘブンズ・ドア』小説版。


長瀬智也出演の同名映画の小説版。絶版なので図書館で借りた。
映画版の駄メモはこちら

なんかすんごい薄っぺらい本だったんだけど、(物理的な意味で)
特に勝人のキャラクターを補間するような、幼少期の飼い犬との思い出、
思春期の父との確執、彼女との関係の破綻、そして母への想いなどなど
映画に無いエピソードがいっぱいあって、より勝人という人物がわかった気がする。
思ったより人生経験豊富なんだなーっていうのも感じた。

あと二人を追っかける中年刑事の家庭事情が違ったり、
映画ではカッコよく大立ち回りを演じた辺見さんも小説版ではそうでもなかったり
何より違うのは勝人と春海の旅の後始末の部分。
勝人のささやかな人生の集大成と言ってもいいんじゃないかなー。グッときた。
あと映画では触れられなかった春海のその後もあって、キュンときた。

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| 小説・ラノベ | 19:57 | comments:1 | trackbacks:1 | TOP↑

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本岡冬成「黄昏世界の絶対逃走」

なんでこれを「読みたい本リスト」に入れたのか今となっては思い出せないのだが
図書館でこれと一緒にヘブンズ・ドアも借りたので、
たぶん逃避行が好きなんだな自分、と最近自己分析している。

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全天を覆う茜色の空。
《黄昏》はヒトの弱い心に入り込み、支配し、死に至らしめる病の元凶。
世界は《黄昏》により憂鬱になり、生きる気力を失った人々で溢れていた――。
そんな世界でフリーのエージェント(なんでも屋)を生業としていたカラスは、
革命家・カヤハラから、《黄昏》を浄化するという《黄昏の君》の奪取を依頼される。
超長距離輸送列車《トワイライト》により帝都に輸送される最中、
転覆した車内から気絶した《黄昏の君》――飾り気のない黒いドレスに身を包んだ
美少女・メアリを奪ったカラスだが、なぜかメアリはカラスに懐き、
ともに目的地までの短い旅を続けることになる。

行く先々で《黄昏》に冒された人々との出会いと別れを繰り返しながら……。


全編淡々と語られる描写、淡々と進む場面展開、
淡々としてるからこそちょっとした感情の機微が伝わりやすい、そんな話。
輝山は読後しばらく精神を持ってかれてしまってぼんやりしてしまった。
それが読後感として良いのか悪いのかよくわからないのだけど。

萌えとか燃えがなかったので拍子抜けした結果なのかも知れぬ。
あとカラスやメアリにそれほどシンクロできなかった点もある。
だけど”黄昏世界という空間を描く“と言う点ではすごく良くて、
読んでる間心がだだっ広い荒野に捨て置かれたような気分になります。
ロードムービーとして、いい話。

輝山的にまとめると、やり投げで、
すっっっっっっごい長い辛い助走のあと一気に槍を投げ爽快感を味わうが、地面に刺さる前に終幕。
そんな感じの本だった。(意味不ですね)


P.S.断筆記事に1拍手ありがとうございます。
   手持無沙汰ゆえ、らくがきはしていますがそれ以上のものはまだ無理です…。

   

| 小説・ラノベ | 18:22 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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野沢尚「殺し屋シュウ」

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タイトル通り、裏で殺し屋をやっている青年・シュウのお話。
毎回殺しの依頼が入り、ターゲットを撃ち、仕事の終わりに故人を偲びカクテルを呑む。
そんな、王道なハードボイルドのようでありながら、
表は冴えない大学職員で、学生と教授の板挟みに遭い、仕事の合間に学食の安い飯を食う。
ターゲットの心情に同情したり、殺し屋が存在できる世界を内心で嘲笑したりする。
心の隙間を埋めるように酔い潰れるまで呑むし、女だって抱く。

そんな彼の、プロの殺し屋になりきれない中途半端さ、揺れる男心に惹きつけられる。
それでも引き金を引き続ける理由は何なのか、シュウが求めるものは何か。得たものは何か。
その辺が具体的に語られる事はないけれど、時に悲しく、時に面白く、淡々と語る様が魅力的。
最後は「上手いこと綺麗にまとめやがって!」と悪態を吐いてしまった。(良い意味でね)

物語はシュウの一人称で語られているので、文章はフランクでわかりやすいです。
短編連作形式っていうのかな、依頼ごとに話も区切ってあるのでサクサク読めます。
サクサク読み終わりたくない作品でしたけどね。

章ごとに簡単にまとめると
・父親殺し ・最初の仕事 ・落ち目の歌手 ・老いる映画監督
・知りすぎた売春婦 ・ライバルとの対決 ・新しい始まり




P.S.前記事に2拍手、イナイレテルに1拍手ありがとうございます!
相変わらずの駄絵なのに拍手いただいて申し訳ないです…><



| 小説・ラノベ | 23:14 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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末浦広海「捜査官」

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(7ネット作品紹介より)
似顔絵捜査官が奔る、これぞ警察捜査小説!手がかりを、見つけだせ!
青森県警の似顔絵捜査官・杉澤と、警視正・成瀬が核処理施設反対テロを捜査する。
末浦広海の乱歩賞受賞後第一作は、警察“捜査”小説!


故郷青森が舞台の本格警察モノと聞いて、いつか読んでみようと思ってたやつ。
そうこうしてるうちに震災で原発がやいのやいの言われるようになっちゃったけど、
それがなけりゃ結構現実にありそうな舞台設定・事件内容。

手前味噌ながら、青森は米軍基地や自衛隊基地、防衛省の弾道試験場、原子力施設が
ぎゅぎゅっと詰まっててテロの舞台としては面白いと思うんですよ。
住民がまばらで田舎民なのがちょっとあれですけど。
なので今作はどんな大がかりな事件になっていくのか、
しかも似顔絵捜査官という特殊な技能がどう事件解決に貢献していくのか期待したんですけど。

うーん、なんだか大風呂敷を広げまくった割に、結局2時間ドラマ的なオチだった感じ?
のっけから登場人物が多く、警視庁・警察庁・所轄・警備会社と組織が入り組みまくってるわ
20年以上前の事件や1年前の事件、今回の連続事件など時間軸も長いわで
覚えるのが大変なんですけど、後半はさくさくっとそれがまとまって事件解決って感じ。

現実的なようで飛躍した要素も多かったし、
色々出た割に主軸がなんだったのかイマイチわからないなー、と。
青森、テロの舞台としては面白いと思うんだけどね…。(現実に狙われたいわけじゃないよ)
いい題材を拾ってきた作品だな!と思ったんだけど…うーん。


P.S.ゴッ輝57巻記事に拍手ありがとうございます!

| 小説・ラノベ | 09:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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島本理生「波打ち際の蛍」

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DVを受け心に傷を負い、生きることに憶病になった主人公の女性が恋をする、という話。
結構前に、DVの具体的な内容や心の傷の陰惨さを求めて、
読みたい本リストに入れたはずなのだが、そういった過激さはあまり感じられない文だった。

カウンセリングを受けたりとかしてるけど、初対面の人でもわりかし普通に対応できてたり
初めての店にスッと入って行けたりとか、そんなに重症な人でもないのかしらとも思って
ちょっと心の傷やそれによる弊害の中身が掴みにくかった。

ただ主人公―川本麻由―の繊細な思考や女性目線な描写なんかが細かく描かれていて
女性向けだなぁと思った。
相手の蛍さんも普通の男と言いつつかなり紳士的だしね。
二人の絶妙な距離感や妙によそよそしいですます口調がとても面白かった。

あまりに話の雰囲気が綺麗なので、同時に読者である己の汚さが感じられてちょっと凹。
輝山は既に女を捨てておりますので…少女漫画とか女性向けはちょっち苦手ですw
苦手と言いつつ一気に4時間くらいで読めたかな…?
逆にそういうの好きな人はオススメかも。


P.S.イナイレテル2拍手とテルbot1拍手ありがとうございます!

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| 小説・ラノベ | 17:02 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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